@IDX:1301
@OFF:0x197
@SPK:［悠紀］
@JPN:　すみません……少しだけ、二人きりにしてください。
@ENG:

@IDX:1304
@OFF:0x1ff
@SPK:[\protag]
@JPN:　御堂さん……。
@ENG:

@IDX:1306
@OFF:0x252
@SPK:［悠紀］
@JPN:　お願い、します……もう少しで、昔の姉さんに戻ってくれるんです……だから……。
@ENG:

@IDX:1309
@OFF:0x2d6
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕は……僕はまだ、副院長を信じられない……。
@ENG:

@IDX:1311
@OFF:0x347
@SPK:［悠紀］
@JPN:　そんな……！
@ENG:

@IDX:1314
@OFF:0x38b
@SPK:[\protag]
@JPN:　……廊下にいます。
@ENG:

@IDX:1316
@OFF:0x3e2
@SPK:［悠紀］
@JPN:　……えっ？
@ENG:

@IDX:1319
@OFF:0x424
@SPK:[\protag]
@JPN:　……何かあったら、すぐに呼んでください。
@ENG:

@IDX:1321
@OFF:0x491
@SPK:［悠紀］
@JPN:　あ……ありがとうございます！
@ENG:

@IDX:1324
@OFF:0x4e5
@SPK:[\protag]
@JPN:　行こう、真魚。
@ENG:

@IDX:1326
@OFF:0x538
@SPK:［真魚］
@JPN:　で、でも……。
@ENG:

@IDX:1329
@OFF:0x57e
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいから来るんだ！
@ENG:

@IDX:1331
@OFF:0x5d5
@SPK:［真魚］
@JPN:　わ、分かったよぉ……。
@ENG:

@IDX:1332
@OFF:0x61f
@SPK:
@JPN:　最後にもう一度だけ、寄り添う二人の姿を目に焼き　つける。
@ENG:

@IDX:1333
@OFF:0x667
@SPK:
@JPN:　僕にできるのは、二人きりにしてあげること。
@ENG:

@IDX:1334
@OFF:0x6a1
@SPK:
@JPN:　それくらいだ……。
@ENG:

@IDX:1335
@OFF:0x754
@SPK:
@JPN:　……しばらくして、理事会の命を受けた大勢の職員　が地下に押し寄せてきた。
@ENG:

@IDX:1336
@OFF:0x7ac
@SPK:
@JPN:　事情を説明する間もなく部屋から二人を連れ出し、　そこであの事件は完全に終わりを告げた……。
@ENG:

@IDX:1337
@OFF:0x816
@SPK:
@JPN:　僕たちが立ち去った二人きりの部屋で、あの姉妹が　どんな会話を交わしたのか、知ることはなかった。　
@ENG:

@IDX:1338
@OFF:0x929
@SPK:
@JPN:　そして僕は今、故郷に向かう電車の中にいる。
@ENG:

@IDX:1339
@OFF:0x963
@SPK:
@JPN:　見舞金という名目で理事会から多額の金を渡され、　そのまま車で駅まで連れてこられた。
@ENG:

@IDX:1340
@OFF:0x9c5
@SPK:
@JPN:　御堂さんにも真魚にも、別れを告げないまま……。　
@ENG:

@IDX:1341
@OFF:0xa11
@SPK:
@JPN:　……あの事件は、理事会の手で闇に葬られることに　なるのだろう。
@ENG:

@IDX:1342
@OFF:0xa5f
@SPK:
@JPN:　だが……それでいいと思う。
@ENG:

@IDX:1343
@OFF:0xa89
@SPK:
@JPN:　か弱い一人の女性の、悲しい妄想の産物……。
@ENG:

@IDX:1344
@OFF:0xac3
@SPK:
@JPN:　それを、あえて世間の目に晒す必要はない。
@ENG:

@IDX:1345
@OFF:0xafb
@SPK:
@JPN:　……そう思う。
@ENG:

@IDX:1346
@OFF:0xb19
@SPK:
@JPN:　あの事件に関わった者だけが、つらい記憶とともに　覚えていればいい……。
@ENG:

@IDX:1347
@OFF:0xb81
@SPK:
@JPN:　窓の外を、深い闇が流れていく。
@ENG:

@IDX:1348
@OFF:0xbaf
@SPK:
@JPN:　それをただじっと見据えながら、規則正しい揺れに　身体を預けた……。
@ENG:

